業務ソフトウェア・アプリ開発

位置情報とスケールパッカー車を組み合わせたゴミ回収業務効率化

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位置情報とスケールパッカー車を組み合わせたゴミ回収業務効率化

ゴミ回収業務において、ゴミの回収から請求までの手順に手作業が多くシステム化して効率化を図りたいというゴミ回収業者様からのご要望に対してシステム開発をしました。 システムの構成は、重量を測るゴミ回収車(スケールパッカー車)、計測された重量とそのときの現在位置を記憶する車載器、収集した重量と現在位置を集計して契約企業様を割り出すサーバーアプリケーション、それらの情報を確認し請求書を発行するクライアントアプリケーションで、弊社が担当した部分はサーバーアプリケーションとクライアントアプリケーションとなります。サーバーアプリケーション・クライアントアプリケーションともにVisualBasic6.0での開発でした。

【目次】

請求金額を回収したゴミの重量から計算

今回の請求書発行の要件は、回収したゴミ重量から独自の計算式を用いて請求金額を計算し月単位でゴミ回収を依頼している契約企業様へ請求書を発行したいというものでした。 まずゴミ重量の計測ですが、ゴミ受け部分に載せたゴミ重量を測定しシリアル通信で接続端末に送信できるスケールパッカー車という種類の収集車が利用できました。こちらはもともとお客様の方で利用していた車両になるため、別途準備が必要なものではありませんでした。その通信を専用車載器で受け取りGPSの位置と合わせて車載器内部に保存します。この車載器はLinuxで動作しておりお客様毎のカスタマイズが比較的簡単に行えました。そして事務所に帰車したタイミングで事務所のWiFiに繋がると保存しておいたゴミ重量と回収位置をサーバーにFTPでアップロードし、サーバーアプリケーションがその情報を解析・データベースに登録します。クライアントアプリケーションは回収したゴミ重量と位置を地図上で確認でき、もし異常値があった場合などは手修正できるようになっております。

回収地点が同じ場合は回収順序を予め登録しておくことで対応

企業向けのシステムということで複数の契約企業様のゴミ回収地点が同じ場所ということも多々あり、GPSの座標だけでは判断できない部分だったためなんらかの対応が必要になりました。 ゴミを回収する契約企業様の回収順序をあらかじめ設定しておき、同一地点の場合はその順番で回収されたものとしてサーバーアプリケーションで契約企業様と回収ゴミ重量を紐づけるという設計としました。回収順序はクライアントアプリケーションから設定します。日によってはゴミを出していない契約企業様もありましたので、同一地点の回収数が回収順序の登録件数より少ない場合は異常値として検出しクライアントアプリケーションで要手修正の警告を出すようにし、この問題を解決いたしました。

請求書は手修正の容易さからエクセルファイルで出力

データベースに蓄積した情報から月単位で請求書を発行しますが、お客様のご要望によりエクセルファイルでの出力となりました。システムご提供直後はクライアントアプリケーションの画面からお客様が手作業でエクセルの請求書を作成していたため、後付けでのご依頼となりました。クライアントアプリケーションへの機能追加となると若干費用がかさむため、エクセルVBAで独立したアプリケーションとして作成することになりました。

まとめ

今回はゴミ回収業者様向けのサーバーアプリケーションとクライアントアプリケーション、また追加でご依頼いただきました請求書発行エクセルツールの開発をさせていただきました。ゴミ回収から請求書発行までを自動化することで事務処理の手間を大幅に軽減でき、お客様においては人件費を削減できたということでたいへんご満足していただくことができました。

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